スローセックスで膣内射精障害を改善できる!?

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スローセックスは、男性優位の従来の射精を目的としたセックスに対し、男女ともに絶頂を迎えられる新しいセックスの方法と言われています。

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「射精する必要はない」「射精することを忘れよ」と説くスローセックスは、膣内射精障害の克服を目指す人にとっては正反対の考え方のように思われます。しかし、肌を重ねる時間を楽しみ、ゆっくりと時間をかけてお互いをいたわり愛を深めていくというスローセックスの方法は、膣内射精障害の男性がAVなどにより失ってしまった「性的感覚」を正常に戻す効果が期待できます。

スローセックスとは、セックスセラピストであるアダム徳永の著書がベストセラーになったことで広く知られるようになりました。「スローセックス」はアダム徳永氏によって商標登録もされています。同じようにゆっくりと感覚を研ぎ澄まし、肌を重ねる時間を楽しむというスタイルには他にも五木寛之氏の『愛に関する十二章』で紹介された「ポリネシアン・セックス」があります。

 【参考】
「スローセックスWikipedia」
「愛に関する十二章」五木寛之

「ポリネシアン・セックス」吉沢 明歩

スローセックスのやり方

アダム徳永氏が提唱するスローセックスの方法、考え方は以下の通りです。

1. セックスは神様からの最高のプレゼントであり、崇高で尊厳ある行為。それを実践するもの
2. 愛と性エネルギーを交流させ、人生に喜びと幸福をもたらすもの
3. セックスは男女の究極的な芸術表現。豊な感性を育み感受性を育てるもの
4. 最高のエクスタシーを体感し、最高の喜びを共有し合うもの
5. 前戯15分・交接5分のセックス、欲望の処理を目的としたセックス、相手を無視した自分勝手なセックス、これらを「ジャンクセックス」と呼び、その対極をなすもの
6. 感じているふり・イッたふりなど一切しなくていい、ただ快感に酔いしれる行為
7. イクことは結果でしかない。イクこと・イカせることを目的とせず、セックスの行為そのものを、時間を忘れて満喫するもの
8. 正しい性知識を学び、そのテクニックをマスターしてはじめて実現できるもの

「優しくゆったり」した刺激でお互いの体をじれったいくらいに前戯し合い、気分十分に高まったところで挿入しますが、その時もほとんど動かさない。膣内射精障害の人はなんとか射精しなければ、と頑張って動いてしまいがちですが、激しいピストン運動は禁止です。相手と繋がっている感覚、膣に入っているという喜びだけを感じてゆったりとその状態を楽しみます。勃起力がなくなりそうな時や射精できそうな感覚がある時だけ少し動いてみます。絶対射精しなければ、と思わずにその状態を楽しんだらよしとします。こうしたセックスを繰り返すうちにペニスの感度や性的感覚が正常に戻る効果が期待できます。

スローセックスというと、ただゆっくりセックスするだけ、と思われがちですが、正しい定義をお互いが理解していないとうまくいきません。どちらか一方でも照れくさくなったり面倒になったりしてはだいなしです。スローセックスを始める時はなんとなくはじめるのではなく、本などをカップル二人で読み、正しい知識を共有してから臨みましょう。

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