膣内射精障害が３０代に最も多い原因は精子老化、オナニー悪習慣の表面化か！？

セックスで射精できない膣内射精障害の患者が最も多いのが３０歳から３５歳。男盛りの年齢なのになぜ？その理由を検証してみました。

精子も老化する

女性の場合は生理がなくなると自然妊娠はできず基本的には子供を産めなくなりますが、男性の場合には射精できてさえいれば何歳でも妊娠させることができる、と言われてきました。

たしかに芸能界では人間国宝の中村富十郎さんが７４歳（ちなみに芸能界最高齢記録）、俳優では上原謙さんの71歳でパパになって話題となりました。男性にとって希望がもてる話題なのですが、実際にはあくまでも珍しい例のようです。

男性不妊治療の第一人者で独協医科大学越谷病院泌尿器科の岡田弘主任教授によると、

「男性は射精できる限り子供が作れるという認識は大きな間違いです。男性も、35～40才を分岐点に子供ができにくくなるというデータがあります。それは子供ができていない男性に顕著です」（岡田氏）

岡田先生が不妊症外来の患者8000人以上に行った精子の機能検査によると、子供ができない男性群の精子の活性化率が通常と比べて明らかに落ちる傾向があり、その分岐点が35才。つまり男性の生殖の曲がり角は35～45才あたりであるというのです。

身体が老化するのだから、当然そうなのだろうと想像はしていたけれど、やはり残念ながら精子も老化するのである。そもそも本来生殖にむいている年齢は１０代だというから３０代で老化していてもおかしくはない。

精子の老化の時期と膣内射精障害が発症する人が多い年代が同じというのは偶然とは思えません。

膣内射精障害になってしまう大きな原因と言われている間違ったオナニー。床オナニーなどはもとより自分では正しいと思っているオナニーでもじつは長く続けることによって膣内射精障害を引き起こす可能性があります。

こうした間違ったオナニーによるペニス感覚のマヒ、脳内イメージ力の低下による影響は短期間ではなく長い年月をかけて表面化していきます。

潜伏期間は数年から長くても１０年くらい。
思春期の１０代前半にオナニーを習慣的にやるようになるとすれば、２０代で本来は問題が起こっている可能性があります。

しかし、２０代はまだまだ体力があるのでセックスにおいても激しいピストン運動などで、無理やりにでも射精することができます。

それが３０代にさしかかると、体力が落ち、膣内射精障害が表面化するのです。

老化を食い止めるのは基本的に無理です。人は老い死んでゆく定めにありますから。
しかし、老化を最小限に食い止めることはなんとかできます。

運動、食事、生活習慣。
できることをやっていき体を健やかに保てば精子の老化もなだらかにできることでしょう。

そしてオナニーの弊害については対策が可能です。
間違ったオナニーを一刻も早くやめて、正しいオナニー方法を実践することです。
今の快楽よりも将来にわたってセックスライフを楽しむために正しい選択をしましょう。