遅漏とは定義によると、「性交時の射精に至るまでの時間が本人の意思に反して過度に遅れることをいう」ということになっています。
この「本人の意思に反して過度に遅れる」という部分があいまいで、「本人が大丈夫と思っていれば大丈夫なのだ」という風にもとれなくない。遅漏の反対は早漏なのだが、こちらは恥ずかしい、なんとかして治したい、と自覚症状もあり、切実に改善を希望する人が多いのですが、遅漏の場合は本人はあまり気にしていないケースも多いのが特徴です。
膣でイケなくなってしまった膣内射精障害とは違い、なんといっても遅漏は最終的には射精することが可能な状態です。だから甘く考えたり、俺は長持ちするからセックスは強いということなのだ、などと勘違いをしてしまう傾向にあります。
しかし、遅漏の症状はそのままにしておくと悪化の一途をたどっていきます。若いころなら体力にまかせた激しいピストン運動で力任せに射精出来ていた人も、やがて加齢による体力の衰え、長年の過剰な刺激になれてしまった射精回路、精力減退により射精が困難になってしまうでしょう。
そうなるまえに遅漏を治しておきたいものです。
遅漏の治し方
遅漏の原因には、精神的なトラウマが関係するという説もありますが、その場合はセックスをするようになった初期の段階からずっと遅漏であるはずです。そうではなく、いつのまにかだんだん遅漏を感じるようになってきた、という人の場合には必ず遅漏になった原因がありますからまずはそれを取り除かなければなりません。
精神的な問題の場合
うつ病や神経症などの精神的な症状を抱えている場合にはその病気を治すこと。ストレスや不安、心配事を抱えていることが原因で遅漏になることもあります。世の中には解決できない問題も存在しますが、これらのストレスを感じない生活環境を実現することができれば遅漏の改善に効果があると考えられます。
肉体的な問題の場合
糖尿病などでは皮膚感覚の低下により遅漏になってしまうことがあるようです。生活習慣病や肥満、加齢による体力の低下が原因となることもあります。肉体的な問題を解決するには元気な体を取り戻すしかありません。加齢そのものによる影響で遅漏になるわけではないのです。加齢によって衰えた体力をそのままにしておかずに、筋力トレーニングや有酸素運動を継続して行い体力をつけましょう。それにより肥満や生活習慣病やうつの解消にもなるでしょうから一石二鳥です。
遅漏の人はついつい激しいピストンなどの高刺激なセックスをしてしまいがちですがこれも遅漏をさらに悪化させる要因です。セックスではいわゆるスローセックスのように、たとえ射精できなくてもゆったりとした動きをするように心がけるようにしましょう。
遅漏の改善には刺激の弱いオナニーによるペニスの正常感覚回復トレーニングも有効です。やり方は膣内射精障害の場合のトレーニングとまったく同じですのでそちらを参考にしてください。
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